とれもろすらむる

イラスト好きなとれもろすらむのブログです。

UNDER TALE と バルザック『赤い宿屋』

 

undertaleについての言及があります。

 

 


面白いゲームだから、文章ぐぐらず動画を見ずとにかくプレイしてみてくれ!!!たのむ

 

 

 

 

 

 

 


バルザック『赤い宿屋』
この本は7年くらい前に読んで、印象に残っていたのです。
なぜ読んだかは覚えていない。
でも、とにかく衝撃を受けた。興奮の記憶が鮮やかに残っている一話だった。
undertaleというPCゲームのことを考えているうちにこの作品のことを思い出したので読んでみたら、全く記憶と違っている。
感動するっていうのは、とても偏った体験なんですね。


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undertaleを作品に繋げるきっかけとなった発想は、「想像した犯罪は実行したも同然なのではないか」というところです。
『赤い宿屋』のあらすじは、社交界で面白い話をねだられた男が話す物語。その物語は、たまたま、犯罪を犯せば大金持ちになれる機会を見つけた人間が、犯罪を犯す想像をし、決意をしたけど決行はせず、でも色々あって牢にぶちこまれたりして・・・というもの。


ここまでが第1部。
(第一部がやはり面白いけど、第二部は完全に人間の汚さが描写されていてこれも良い。)


とにかく第一部の印象とundertaleの物語が被りました。
細かく言うとネタバレになるのでぼかして言うけれども、私は某選択肢の先にあるものが知りたくてネットに上がった動画を見てお花に腰ぬけと呼ばれました。その時はよほどお前も殺してやろうかと思ったのですが、結局は、幸せなみんなでいてほしいなぁ、というところに落ち着きまして、できるだけ2度とゲームは起動しないことにしました。もう私は腰ぬけでいいです。

 

 

ネットに上がったプレイ動画。
私は一度、いや何度も、好きなキャラクターが死ぬ場面を見ている。それは自分の手を汚していなくても関係なく、私はあなたを、あなたたちが死ぬ場面を想像する。10万フランを、穴のあいた瓶に似た好奇心の餓えに変えて。
私は、undertaleというコンテンツに触れる中で、"良心の処女性"が失われたのを感じたのだ。

 

 

たかがゲームで大げさでしょうか?

では、本当には両親の処女性を失っていない事にしておいたとしても、少なくとも私にはそう感じさせた、ロールプレイング "ゲーム" の力を思い知ります。

 


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追記

 

anjouyosie.blog.fc2.com

 


このブログの考察と感想は読んで面白かったけど自分と結論が全然違っていて、普段小説を読まない私にはそれも面白かった。
自分はあまりバルザックを読んでないから、この作品がバルザックの作品群の中で異質なものかどうかという判断基準は持てないけれども。
もし、自分のために、己の愚かさを忘れることができるなら、それも非常に人間だと思う。私はそこに、わくわくする。少なくともその家柄は繁栄しそうじゃない?善悪は置いておいて(この話のテーマが善悪ならば矛盾している。嬉しくはないが、どうでも良いかなぁ。悪人と善人にエネルギーを1つ自由に使えるなら、悪人を殺すより善人が報われてほしいかな、とは思う。。)
後味の悪い物語が好きなのかもしれないなぁ。


なんだか好きな点がいくつか見つかって、面白かった。
言えないことをざっくりと言ってくれる感じ。似たような事を思っている気もする。


はー、創作って面白いんだね・・・・

 

 

 

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たまたまバルザックの本を読んだ、奇しくも本日はundertaleの1周年記念日だそうで、クソ汚いメモですが思ったことを投げておきます。

ありがとうundertale!バルザック!あなたたちのことを考えている間は、人間が、人生が面白いよ。

 

 

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161020 追記 

あまりに文章がアレだったので少しアレしました。