コピックと水彩、どっちも使ってみて、どちらにも良し悪しがあるのはなんとなくわかってきた。
利便性の方向が異なるし、併用もできるし、所有欲も満たせるのなら、どっちも使えばいいじゃない!と思うのだけど、まずどちらを使えばいいのか、という人に向けて自分ならこう説明するかな。
水彩はこんな人向け
・微細な色の調整ができる/したい
・30~40色ほどあればまず混色で困ることはない
・しっとりした雰囲気/細やかな描き込みの絵を描ける
・作品の可能性や拡張性
・販売(耐光性がコピックよりは良い)
・大きい作品、小さい作品に使える
・道具の収納スペースが(コピックと比べて相対的に)小さい
・初期投資費用が若干少なくて済む
・コピックだとすぐに最低100色(4万円ほど)は欲しくなると思うが、水彩で(コットマンハーフパンやホルベインなど)安く済ませれば20色5千円以下+筆5千円+その他紙やパレットで5千円で1.5万円程度から始める事が出来る、同じ金額で買えるコピックの本数は40本程度でおそらく満足しにくいと思う
コピックはこんな人向け
・特に大きな/小さな作品は書かない
・ハッキリした色合いの絵が得意
・販売はしない
・水彩よりも褪せてしまいやすいので販売はおすすめできない
・速さ手軽さを重視する
・特定キャラ/コミックキャラ/デザイン画を枚数多めにどんどん描く
・キャラクターの固有色にこだわる
・水彩だと毎回固有色作るのが面倒。それが味わいになる場合もあるが・・・
・水彩筆/水を使うのが難しくても使える
・混色が苦手でも使える
お金がないなら水彩一択かもしれない。
ホルベインやW&Nのコットマンを選べば絵の具代は5千円程度からでもよい(筆は良いの使った方がいいと思うが)
もし色にこだわりがあるなら、多分W&Nやシュミンケなどの高級絵の具を選びはじめるだろうから、初めからドットカード(3,000円~5,000円くらい)を買ってほしい色を選ぶことを勧めたい。
・ドットカード買って(3,000円程度)
・40色揃えて(最大40,000円程度)(最初は20色5,000円程度でも十分すぎるほど)
・高級筆3本(5,000円)
・水彩紙1枚100円×100枚
で5年間は毎日凝った絵を描ける。しかも多分絵の具はあまり減っていないと思う。
コピックだと同じ65,000円で揃えられる本数は160本程度、初期不良もあるから実質150本くらい。もし色数が欲しければここが最大2倍まで膨れる。
これにちょっと良いコピー用紙とよく使うインクを買うだろうから、いずれ色にこだわるならやっぱり最初から水彩かな。コピックでも混色はできるけどちょっと効率悪いかも。
耐光性はコピックはよわよわだけど、水彩も飾りっぱなしにしたら色褪せちゃうから自分はあまり考えないかな。
何を重視するかはもちろん大きいのだけど、得意不得意に合わせて選ぶのが一番だということになりそう。
それでも、今は5万円~10万円あればそこそこのお絵描きタブレットが手に入るから、正直それひとつあれば十分な気もするよねぇ、でも自分はアナログが好きなのでもし迷っている人がいたら今はこう言うかな。
時々考えていたのでまとめてすっきりしました!