自宅製本についてメモしていきます。
随時追加する可能性があります。
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自宅でできる印刷所のような仕上がりの製本
【講座】「自宅製本には見えない本の作り方。」イラスト/紗文 [pixiv]
無線綴じくるみ製本の方法。
衝撃的だったのが、グル―ガン使えるんだ・・・ということ。
今まで無線綴じは専用のりを使わないと作れないと思いこんでいたので、これは天啓です。
これを使えばかなり安く同人誌を作ることができるのではないだろうか?
と思ったのでカラーイラスト本を前提に、簡単に試算してみます。
【A5フルカラー12p10部の場合】
・印刷所(オンデマンド・無線綴じ・10部・12p)
5840円+648円(送料)
【1冊あたり約648円】
・自宅製本(インクジェット・無線綴じ・10部・12p)
・ハイブリットIJ(両面インクジェット用紙)
20円×30枚=600円
・インク代
500円
・表紙代(印刷会社)
719円+648円(送料)=1367円
・機器代(製本機・グル―ガン・その他) その他2000円と耐用回数30回は適当な数値です
(6000円+1000円+2000)÷30=300
【1冊あたり277円】
・自宅製本(インクジェット・ミシン綴じ・10部・12p)
・ハイブリットIJ(両面インクジェット用紙)
20円×30枚=600円
・インク代
500円
・表紙代(印刷会社)
719円+648円(送料)=1367円
・ミシン(ありもの、糸代)
30円
【1冊あたり約250円】
・自宅製本(インクジェット・ホッチキス中綴じ・10部・12p)
・ハイブリットIJ(両面インクジェット用紙)
20円×30枚=600円
・インク代
1000円
・表紙代(自宅印刷)
100円
・ホチキス(ナカトジール)
610円
【1冊あたり231円】
本文用紙を購入した送料を加味していなかったりインクジェット印刷機があったりミシンが存在したりインク代が適当な数値だったりするので正確にこれくらいの値段になるわけではありません。イラストの傾向によりインク消費量はかなり変わるし、こってりめの表紙を自宅で印刷するなら印刷所に頼んだ方が安く上がるかもしれない。
【まとめ】
・自宅印刷メインがお勧めの人
10冊以下の少部数でとりあえず作ってみたい、DIYが好き、時間がある、手間が嫌いではない、変わった紙で質感も楽しいZINEを作りたい、ちょくちょく増刷したい、という人にはちょうどいいんじゃないかなと思います。
ただし、製本方法を問わず初期投資として紙代・道具代・道具の置き場所が必要になります。ホッチキス、ミシン、製本機のどれかが家にある人は少ない投資額で始められて非常に便利かも。今はホッチキスのカラー針とかもあるし。
隠れたメリットとして、「キャリブレーターなしで、紙さえあれば発色を印刷数で調節・リカバーしていく」ということがありますが、単なる印刷の綺麗さについてこだわるならばオンデマンド本が良いのかもしれません。インクジェットとオンデマンド、場合によってはオフセット、の発色の個人的な好みはそれぞれです。
・印刷所発注がおすすめな人
自宅製本機やミシンだと作れる厚さに限界があったり、使える本文用紙や印刷方法が限られたりしてきます。印刷所発注は高価とはいえどオールカラーでもA5,12p50冊以上だと少し安くなったりもしますし(例:1冊約460円~)、最初だからこそ印刷所という考え方もありますね。
家にミシンや製本機を置きたくない、初期投資がかさむのは嫌だ、忙しくて絵を描く・コンテンツを作ること以外に時間がとれない、という人は印刷所がおすすめできるかも。
個人的には、「多く刷れば価格がどんどん安くなる」という紙の魔術から逃れられる気がするため、個人製本を楽しんでいきたい所存です。
(複数種類の紙を使った本を作ろうとすると、常時数万円分の本文用紙等々の在庫を抱えることになります。紙の種類は少なく!)
171016
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また、自分はミシン縫いノート製本をしていますが、ノートを自宅製本する際、紙の種類を絞らないと置き場所で大変なことになります。自宅には段ボール2箱分の紙、道具類、に加えてミシンが常に家にあります。
体感的には不思議なことですが、いつも紙小売していただいている紙名手配さんでは、300枚購入時と500枚購入時の値段がほぼ変わらないのですよ。400枚買うなら500枚買う方が安くなります。これは恐らく断裁・個装の手間賃と考えられますが・・・これは紙の宿命ですね。
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【参考】
ハイブリットIJを通販できる店
A4紙を小売してくれる貴重な紙屋さん。本名が梅原洋紙店なのかな?
サイト構成が謎だが更新され続ける店主のコラムなどをうろうろするのが知らずのうちに病みつきになる。
以下おすすめページ
・買える紙一覧(トップページ>買う>ショッピング)
・紙の調書(トップページ>知る>紙の調書) すごく勉強になります
・自宅で印刷できるカレンダーがあった、面白そう
画用紙(水彩紙)みたいな紙、竹尾
アート&フォト 〜インクジェット用紙〜 PCM竹尾 | 紙・ステーショナリー 販売(アート紙・インクジェット紙各種)
かなり高価だけど表紙にも使えるかも。300gレベルの厚紙だと厚紙設定が使えるインクジェット機器でないと使えなさそう。
表紙だけ印刷でお世話になっている印刷所さん
秋葉原にあるオンデマンドカラー印刷が約50円(片面)でできる同人作業所
ノートを作る時期になると、断裁機とコーナーカッターをここで借りています。だいたい2時間くらい使い、確か2500円ほど。業務用断裁機の利用は別料金で、時間ごとのカウントになるので結構焦ります。断裁機を使うこと自体は面白い体験なので1度は使ってみてほしい。私はミシン縫い時にノートの天地をビチッと合わせ、ここでめくり側のみ断裁機にて断裁しています。